menu

ビザ業務 2017.09.20

日本国籍と外国籍の二重国籍者の入国について

20170920

こんにちは,行政書士の木村です。

 

今回は,前回の予告を少し変更し,二重国籍者と在留資格について以下,紹介したいと思います。

 

まず,国籍は,一般的には出生時に取得することとなります。出生時に取得する国籍がどうなるのかという点について,血統主義と出生地主義という考え方があります。

血統主義とは,子の国籍について,親の国籍を承継する考え方です。

出生地主義とは,子の国籍について,子の生まれた国の国籍が付与されるという考え方です。

 

例えば,日本は血統主義を採用していますが,アメリカ合衆国は出生地主義を採用しています。そのため,日本人夫婦がアメリカで子を出産した場合には,血統主義により日本の国籍を取得しますが,同時に,出生地主義によりアメリカ国籍も取得することとなります。

 

この場合は,国籍留保の届出を行うことにより,アメリカ国籍を有したまま同時に日本の国籍を留保することが可能です。そのため,生まれた子はアメリカ国籍と日本の国籍の両方を有することとなります(国籍法12条参照)。

(なお,今回のブログ記事では余談となりますが,日本は二重国籍を認めていませんので,出生時に二重国籍となった場合は,22歳になるまでに何れかの国籍を選択しなければなりません(国籍法14条参照)。)

 

では,アメリカで産まれ,アメリカ国籍と日本の国籍を有する子が日本へ来日する場合,何れの国籍者として日本へ来日する必要があるのでしょうか。

 

一見すると,日本の法律上22歳になるまでは二重国籍であることが認められているため,アメリカ国籍と日本国籍の何れを選択して日本へ来るのか,選択権は本人にあるようにも思えます。

しかしながら,これは間違いです。

 

アメリカ国籍者として日本への来日を希望したとしても,日本国籍を留保している場合には,入管法上は日本人となり,外国人として扱われることはありません。

(参照:入管法第2条第2号 外国人 日本の国籍を有しない者をいう。)

そのため,入管法上,日本国籍と外国籍の二重国籍者は日本人として扱われることとなるため,上記の例でいえば,日本国籍者として日本へ帰国する以外,日本へ入国する選択肢はないということになります。

 

行政書士法人 第一綜合事務所
木村 淳一

この記事を読んだ人はこの記事も読んでいます!

Copyright ©2010-2018 行政書士法人 第一綜合事務所 All Rights Reserved.